仕事で東京のついでに、観劇に。
多摩美の演劇舞踊デザイン学科の卒業制作作品『運命/英雄』。
ベートーヴェンの楽曲をもとに2作品。
どちらも劇団ままごとの柴幸男さん作・演出の作品。
昨年は第九をモチーフにした『大工』をやってて、舞台は観れなかったけど、
その後ラジオドラマで別の方が演出したものが放送され、ラジオに友人と集まって聞いたりしていた。
今回観れたのは『運命』のみ。
多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科
第二期生 卒業制作 演劇公演
『運命』
作・演出: 柴幸男
2019/1/12 観劇
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都池袋)
食べられ、生まれ変わる運命、友達を食べてしまう運命を初めとした、様々な運命を持ちながら大学生活を営む学生たちのもとに現れた、人を食べる未確認生物『運命』。
『運命』から逃げ惑い、立ち向かう人たちのパニックムービー?ステージ!笑
食べること、は、生きること、手を取りあうこと、傷付けあうこと、求めあうこと、信じること、様々なことに繋がるように思う。食べて、それは食べ物でないにしても、相手の存在を取り込んで、食べて生き永らえることも運命。
友食(ともぐい)の運命のイトが、友達を補食してしまったことと、それを受け入れた生贄の運命のタベちゃんは、とても色気を感じて魅力的だった。
友食。運命に抗って友達を食べなかったイトも。『運命』に食べられ運命を全うしたが、運命を全うするなら、願った友達に食べられること、が叶わなかったタベちゃんも。
『運命』に補食され、排泄物になり自らの運命から解放された人たちが、無心で食べるポップコーンは、運命が弾けても意図せず口惜しさに運命を食べて求める様のようで、なんだか孤独だなぁ、って思ってしまった。おそらく旅先なことも重なり。このまち、を歩き行く人たちは僕は誰も知らないしね。
まずは英雄/運命の2つの舞台を。そのあと、舞台を続ける人も、続けない人も、運命に気づいても気づかなくても全うしてもしなくても、これからの人生が豊かであることを願います。観客席はいっぱいで、見届ける人もたくさん居るから、どうか。
あと柴さん!柴さんの無駄遣い!笑
馬鹿馬鹿しくてとても楽しそうで好きでした!笑
http://www.tamabi.ac.jp/sdd/stage2018/0305/
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