「私、生きてる!」
2020年3月末をもって、愛媛県の高校教諭を退職しました。
「離任式が終わったらその足でインドに行ってみよう。」
もともと国際交流や異文化理解に興味があったので、きっと究極の異文化体験ができるであろう(勝手なイメージですが)インドにとにかく行ってみたかった!旅人をやってみたかった!
それなのに…
それなのに!!
このコロナ騒動で、私が最も得意とする「移動と対面」が大きく制限されることになってしまいました。4月からスタッフとして働く予定だったゲストハウスも営業縮小となり、いよいよすることがありません。「退職するタイミング間違えた…!」と思ったりもしました。
仕方なく(?)ひたすらステイホームし、家事と真面目に向き合う日々。退職前には考えられない時間の過ごし方でした。今思えば学校の教員というのは激務で、とにかく自由に使える時間が少ない。更に私は、空いた時間にテトリス的にどんどん予定を詰め込み、得意の「移動と対面」でコミュニティを拡大し、そのことに充実感を覚えていました。私にとって家事の優先順位は低く、ほぼ夫に頼りきりだったのです。
4月以降、夫は仕事、私はすることがなくステイホームな毎日。じゃあ何するって、家事しかないですよね。人並みの普通の家事をして、ゆったり過ごす日々が始まりました。そう、「主婦」です。かつての私の中には、生き方の選択肢として1ミリも考えていなかった主婦です。
いざやってみると…。
意外に楽しい。
それに意外と時間がかかる!
「主婦なんて、どうやって1日潰してるんだろう?」と真剣に思っていました。全国の専業主婦の方々すみません。「時間を潰す」どころか「時間をやりくりする」必要があるくらいです。家事をなめてました。今となっては、家事と仕事を両立している方々への尊敬が止まりません。また、家事のほとんどを引き受け、私を支えてくれていた夫にも感謝が止まりません笑。
今、「自分の時間」として「自分たちの住環境を整える」ための家事は、楽しくて充実感があります。
何より「生きてる」という実感がするし、そのことに「幸せ」を感じます。
太陽の光を感じながら洗濯をすることも、自分の食べるものを自分で作ることも、その日の天気や気温を感じることさえも、私に「生きてる」実感を与えてくれます。一番驚いたのは、とにかくお腹が減ること!忙しく仕事をしていると、お菓子でもつまんでいれば満足だったし、ちゃんと食事をする時間がもったいないとさえ感じていたのです。今は朝・昼・晩だけでなく、ちゃんと10時と3時のおやつの時間もお腹が「ぐぅ」と知らせてくれます。
多忙感がこんなにも私の「人間としての感覚」を奪っていたのかと思うと、恐ろしいです。
専業主婦を丸々3ヶ月やって、そろそろ別のことがしたいと思っていた矢先、お仕事(パートタイム)の話が舞い込んできました。今、無理なく家事と仕事を両立できていると思います。若干、家事に飽きてきた感じは否めませんが…。何はともあれ、充実しています。幸せです!
というわけで、今回は仕事を辞めて、コロナの影響も相まって私が経験した大きな変化「生きてる実感」について書きました。
次回は、「命」について考えたことについて書こうと思います。
「こんなこと企てたいんです!」
「あんなことできますか?」… などなど、
みんなで企てる、ヒミツキチのこと、
なんでもお答えします。
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