2024年3月23日、みなと交流館で「CODATERU KUWADATE DAY」(以下、KUWADATEDAY)が開催されました。
「KUWADATE DAY」とは、年に1度コダテルを利用しているメンバーが集結し、自身のくわだてを発表する場です。今回で4回目となる「KUWADATE DAY」。「くわだて」を合言葉に、15人の子どもと5人の大人が自身のくわだてを発表しました。
・午後の部 くわだてブース / KUWADATE AWARD授賞式
■くわだて発表会
まず、はじめにコダテル代表の濱田さんより挨拶が行われました。
皆さんはなんのために学んで、なんのためにくわだてているのでしょう?
きっとそれは、なりたい自分に成長していくためではないでしょうか。学んでインプットすることはとても大切です。
でも、それと同じくらいアウトプットすることも大切。アウトプットすることは、最短でなりたい自分になる方法なんです!今日もアウトプットの場です。日々の活動を思う存分、この場で発表してください!
KUWADATE DAYの前半は、コダテルメンバーによるくわだて発表会が行われました。
小学生〜高校生までの子ども(教育プログラム会員)18名に、大人のメンバー(利用会員)が4名。
発表するメンバーを含め、会場の参加者で発表者を評価し、「元気一杯賞」「こだわり賞」「プレゼン賞」「ミライ賞」が決まります。
日頃の成果を発表するにあたって、子どもたちは少し緊張している様子です。
トップバッターは、道上汰聖くんと吉田汰史くんの4年生コンビ。
ふたりは「環境問題」についてのアニメーションを作成しました。制作期間は5ヶ月。
制作するためにアイデアを出し合ったり、教室に通う時間を合わせたりしながら協力して制作したといいます。
会場からは、「環境問題(海ごみ)をテーマにしたのはどうして?」といった質問が上がったところ、「日頃から食べ残しが多かったり、電気(エネルギー)の無駄遣いが気になっていたからです」、また「世界中をきれいにしたい」と素敵な目標についてもお話ししていました。
川田銀時くんは、自分で考えたキャラクター「ネコホットドッグ」を披露。
ネコホットドッグのカバンや缶バッチといったグッズを作成し、実際にネットで販売もしています。
価格は、缶バッチ 737円(税込)/ カバン 5,170円(税込)です。「グッズの購入サイトでは買いたくなるような文章の作成、商売の仕方などを考えました」と感想を述べました。
また、会場からは「LINEスタンプにしてもいいと思います!」という感想や、「今後はどんなグッズを展開していきたいですか?」という質問には「コップなどを作りたいです」と答えていました。
松本翔くんは「地震の起こりかた」についてのアニメーションを発表。
イラストも全て自分で作成し、プレートが動いて津波が起こる様子を表現しました。震度6の地震が発生したら9mの津波が起こると予想されていることや、地震が起こったらいち早く避難することの大切さを伝えました。「動くプレートと津波のタイミングを合わせることが難しかったです」と伝えながら、発表の最後にはどうプログラミングを組んだのか、会場の皆さんに共有していました。
会場の参加者からは「波が起こるところの工夫が良かった」「地震の起こり方が分かりやすかった」という感想が聞かれました。
今年で7年目。ずっとプログラミングの勉強を続けている中学2年生の大石悠貴くんは「ペットボトルの逆襲」と題したシューティングゲームを披露。
軽快な動きに会場の誰もが大石くんの作品を食い入るように見ていました。「縦スクロールを利用することで躍動感を出したこと、単調にならないようにボスバトルやエンディングで工夫を施しました」とのことでした。
会場からは、「速くて飽きがこなくて、すごくいいシューティングゲームでした」という感想や「どうやって操作しているんですか?」という質問まで。その質問には、「移動は矢印キー、銃はスペースキーです」と答えていました。発表後に「ここまでの作品を作る秘訣は?」と質問したところ、「努力と気合いです(笑)」と教えていただきました。
教育プログラムコースの最年長高校一年生の松野透真くんは、「環境保護」をテーマにストーリーが展開するアニメーションを発表。
近未来、環境汚染が深刻化し人類は緑を復活させるメカを発明したものの、そのメカが暴走。無差別に緑を増やし、浄化していく中で人類までも滅亡してしまうという物語から、「こうならないためにも今できることをしよう」とアニメーションを通して訴えました。「長めのアニメーションだったため、タイミングが難しかったです。絵は全て手描きで作成にこだわりました」とのことでした。
会場からは、「細かい作業がすごいと思った」「衝撃的な問題提起だった」との感想や、「松野くんにとっての理想の環境とは?」という質問には「緑との共存です」と答えていました。
子どもたちの発表が終われば次はコダテル利用会員の大人のくわだて発表。
鈴屋拓人さんは、2年前にYGP(八幡浜元気プロジェクト)主催のビジコンで賞を獲った「摘果みかんを使用したハンドクリームを作る」という企画を実現するためにコダテルで活動をしています。コダテルの中でメンバーを集めて「オレンジまるごとプロジェクト」を結成し、今年度は2つのくわだてを実現しました。
①クラファンの実施
2024年1月11日〜2月28日まで実施。221名の支援者から支援を募り、目標70万円に対して100万円以上(147%の達成率)の支援を達成。YouTubeやフライヤーを作成し、広く周知してもらえるよう工夫をしたといいます。
②ハンドクリームの試作
2024年11月には、ハンドクリームの試作品が完成。今後は、商品化に向けてさらに前進し、クラファンで協力してくれた皆さんに早く商品を届けたいとお話ししてくださいました。
オンラインで参加した武田悠希さんも2つのくわだてを実現しました。
①仕事の業務効率改善
社内でITを活用を行うことで、年間に17時間(約2日分)の削減が実現できました。職場でスムーズに変化を起こすコツは、つどつど職場の方に相談して、細かく軌道修正をしていくことのことでした。
②海外旅行へ行く
海外旅行で韓国へ。日本と似ているところを発見できたといいます。
今後は、「デジタルツールの活用イベントの開催」をくわだてて実行したいと目標もお話ししてくださいました。
■くわだてブース
くわだてブースでは、会員さんのくわだてが体験できるブースが用意され、参加者たちは興味のあるブースでそれぞれ楽しんでいる様子でした。
最後にKUWADATE AWARDの授賞式が行われました。今年度は、6名の方がエントリー!
気になる結果は、
鈴屋 拓人さん(利用会員)
実現したくわだての内容:摘果みかんを使ったハンドクリームの商品化に向けてのクラウドファンディングの実施と試作品の完成。
杉山 啓さん(利用会員)
実現したくわだての内容:「哲学対話 in 八幡浜」を毎月1回、1年間継続して開催すること。
湊 陽凪さん(教育プログラム会員)
実現したくわだての内容:ミュージカル(伊予組曲)のオーディションを受け、バレエで表現力を磨く。
福田 典子さん(利用会員)
実現したくわだての内容:ハーバリウムのワークショップの練習を行う、ハーバリウムボールペンのワークショップを行う、高校の文化祭で外部出店する。
■まとめ
お子さんを教育プログラムに通わせていらっしゃる保護者の方々からは、このような感想をいただきました。
・昨年より、成長していて見応えがありました
・人前で話す機会ができたのがよかったです。本人は緊張していましたが良い学びになったと思います
・プログラミングの技術だけではなく、1つの作品を作り上げる忍耐力も身についたように思います
コダテルができて今年で7年目になります。その中で、KUWADATEDAYは4回目です。普段は、大人と子どもの会員がなかなか触れ合う機会がないため、年に1度のKUWADATE DAYではみんなが交流でき、それぞれのくわだてについて知れるとても有意義な時間だと思います。KUWADATE DAYは、それぞれが掲げたくわだてを互いに称え合い、なりたい自分に近づいていくための大切な機会です。
コダテルは、「やりたい」が口に出せて応援しあえる心地よいコミュニティでありたいと思っています。また、本気でくわだてたい人にコミットしてくわだて上手になってもらうための仕組みもたくさん準備しています。
2025年に向けて、いろんな人の「やりたい!」を応援します。
コダテルは、「誰もが心掻き立てられるくわだてを起こせる社会を目指します!」
「こんなこと企てたいんです!」
「あんなことできますか?」… などなど、
みんなで企てる、ヒミツキチのこと、
なんでもお答えします。
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