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2020.05/03

武術で「志の教育」を体現していきたい!長く関わりたくなるコダテルのコミュニティとは

前回に引き続き、八幡浜コワーキングスペース「コダテル」を活用する会員の皆様の活動をコラムとして連載していきます。会員さんは、「コダテル」で自分でやりたいことを企てたり、新しいことを学んだり、仕事や勉強をするスペースとして様々な利用方法をされています。そんな会員さんの日々の活動や、企てについて連載でご紹介していきます。何か新しいことを始めたい人や、自分の生活に「非日常」の時間と空間が欲しい人、仲間が欲しい人など、ヒントが見つかるかもしれません。

それでは連載、第5回目の始まりです。第5回目は、大洲で楽天農業株式会社に所属し、遠隔農場テレファームで働きながら、武術を実生活に活かす方法を部活動としてコダテルで広められている川口敦史さんです。

娘さんとコダテルに足を運んだ川口さんの様子

 

IT×農業ファームへの転身で、自分、子どもの体の基礎を作る

WEB構築のプログラマーから「IT×農業ファーム」への転身

川口さんは現在、大洲の楽天農業株式会社で、有機野菜、葉物野菜の露地栽培されています。「露地野菜」とは野外の畑で栽培した野菜の事です。この栽培方法は、ビニールハウスなどで保護・管理をしないため、日中と夜間の寒暖差や風雨などにさらされますが、日光など自然の恵みを存分に受けながら生産を行うことができます。2017年5月まで株式会社テレファーム※という会社だった同社は、楽天と提携し、2020年1月1日より楽天農業株式会社に社名を変更し、楽天Ragriというサービスを提供しています。川口さんは、現場のリーダーとして、人を育てつつ、その農場で種を巻いたり、安定的に出荷するという、実際の野菜栽培の現場に携わっていらっしゃいます。川口さんは楽天Ragriでの仕事を1月からスタートされました。

楽天Ragriは下記のようなサービスです。

”消費者であるユーザーがスマホで「種をまく」「水をやる」など、バーチャル畑のお世話をしていくと、生産者である農家さんがリアル畑のお世話を連動して行います。リアル畑の様子は、農家さんが写真やメッセージでお知らせしてくれます。育った野菜はユーザーのもとへお届けされます。”
※株式会社テレファームは、2020 年 1 月 1 日より楽天農業株式会社に社名変更しました。
http://www.telefarm.net/

 

もともと地元の会社でオーダーメイドのプログラムを作ったり、WEB 構築のプログラマーのお仕事をされていたそうです。 そんな川口さんがこの楽天農業株式会社で働かれるようになったきっかけを伺ってみました。

 

子どもや自分が安心して食べるものを作れるようになりたい

川口さん専用のプレゼンテーションBOXの前で自身で育てた安心できる野菜を両手に持つ川口さん

川口さんがその仕事に携わり始めたきっかけは、不妊治療からの出産がきっかけだったそうです。川口さんには3歳、1歳の娘がいらっしゃいますが、7年間の不妊治療の末、お子様を授かられたそうです。その際に、家族で有機野菜や、漢方をとるなど、体調を整えることがどんなに大切かを痛感したそうです。その後、知人からの紹介で2019年8月に武術の先生と出会います。

「自分の食べるものは、いつ誰がどこでどうやって作ったものかをわかって食べていますか?」

 

その武術の先生の言葉より今一度、家族が口にするもの見直すきっかけになったようです。

「自分を食べるものを自分で作れるようになりたい。自分が作ったものを子どもに食べさせたい。体質で悩む人を減らしたい。」

 

川口さんは、こんなことを考えて、楽天Ragriで働くことになったそうです。また、食べ物に対しての考え方を転身するきっかけになった武術の思想。これが、川口さんにとって、人生をより良く生きるヒントになっているようです。その「武術」の内容について川口さんに詳しい話を伺ってみました。

 

戦わない技術で、変化する「生きやすさ」

100人、100通りの正しさがある「戦わない技術」を伝える

皆さんは武術と聞いた時に、どんなことを思い浮かべるでしょうか。防具などを身につけた戦いのシーンでしょうか。武術をコダテルで部活動として広められている川口敦史さんは、武術を「戦わない技術」と話されています。川口さんは30年間少林寺拳法をやっていらっしゃいました。子どもたちを指導する立場である中、勝ち負けが重視される状況や、自分が正しく、相手が間違っていると判断しがちなことに葛藤があったそうです。

少林寺拳法にも相手と仲良くなるという思想はあったものの、それを体現する仕組みはまだ発展途上だと感じたそうです。そんなときに、知人から武術の存在を教えてもらいます。ここから川口さんは、武術を学び、それを少林寺拳法や日常生活にも活かしたいという想いが生まれたようです。川口さんは、武道と格闘技、そして「武術」との違いを教えてくれてました。

「武道は、使う道具や、技もきまっており、制限や、ルールが決まっています。格闘技も、いつどこで誰が誰とどんな服装でどんな体格どんな道具をつかって、何分戦うかのルールが決まっています。

武術は上記の武道、格闘技と比較して、一切決まりがない5大不確定要の中での教えです。

(1)相手がどこからくるかわからない
(2)相手がどんな武器をもっているかわからない
(3)相手の熟練度もわからない
(4)相手がいつくるかわからない、相手が何人かわからない
(5)人を守るのにどうしたら良いのかわからない。

上記の5大不確定要素があるとのことです。

この不確定要素から身を守るために大切なことは「襲われるような人にならないこと。」

 

つまり、「この人に危害を与えてはいけないと思わせる、徳のある人間になること」が大切であるという教えだそうです。そこで、武術で教えるのは、「お互いが正しいし、お互いに間違っているということ。」を体で理解していくことだそうです。武術で教えているのは、100人いたら100通りの正しさがあるということを体で理解し、自分のあり方で、見え方が代わり、周りの人も変えていけるという思想だそうです。そして、世界は、自分のあり方次第で変化させることができるということを川口さんは武術から学ばれたそうです。

 

学んだことで変化する「生きやすさ」

コダテルにて会員の方に武術を教える川口さんの様子

武術の武は「二つの戈(ほこ)を止める」、その「技術」という意味。
つまり、「争わないための技術」喧嘩とかだけでなく、夫婦間や友人間だったり、ぶつかるということが国家間になると戦争になる。自分が正しく相手が間違っているという考えを持つと争いになってしまうという教えだそうです。そこで、8月から先生に会い、以下のような思想を、自分の体を通して学んでいかれたそうです。

「自他不敗(じたふはい)。自分も負けないし、相手も負けさせない。」

 

人は、「私は負けないし、あなたも負けさせません。」そのように伝えた時が、一番相手にエネルギーが伝わるとのこと。これを体を通して武術として学ぶことで、実生活でも、この思想を持ち、物事に取り組むようになったそうです。その結果、川口さんご自身も、1月から始められた仕事で、現場のリーダーを任せてもらい、期待いただけているとのことで、人生にもより良い変化があったとのことです。

「この変化は、少林寺拳法と武術のおかげであり、日々の中で実践できたからです。日常をより良くしてくれたこの思想を、改めて少林寺拳法やコダテルという場を通して多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

川口さんは、そう語ってくれました。

 

コダテルで企てる「志の教育」

子どもが生まれたことをきっかけに芽生えた志

コダテル前の向灘の海辺での川口さん

「武術に関わる人を増やし、志を持つ人が増える世界を作りたい。」

 

川口さんは、夢と志の違いを話しながら、これから実現したいことについて、話してくれました。

「“夢”は自分ごと。例えば、子どもと平和に暮らしたい。海外旅行をしたい。これらはエネルギーが自分の方に向いている、いわば内向きです。対して“志”は、自らの生涯をかけてでも成し遂げたい想いのことです。例えば100年先の子孫が美味しい魚を食べられる環境を守ること、これは志になります。その志のエネルギーは外向きであり、例え志半ばで倒れたとしても、その想いは周りの人に受け継がれるものになり得ます。」

 

その志を立てる教育は、昔であれば、元服というイベントを通して行われていたようです。しかし今は、志の教育は日本の中で薄れています。その状況下で、川口さんは、「自分も負けないし、相手も負けさせない」という武術を学ぶ人を増やすことに取り組まれようとしています。川口さんが、この志を持つようになったきっかけは、子どもが生まれたことが大きかったとのことです。

「未来を生きる子どもたちのために、人生をかけてこの志の教育をやりたいと思った。」

 

川口さんはそのように語られています。川口さんは志を持っていると良い仲間との出会いがあることを実感を感じられながら活動されていらっしゃいます。その川口さんは、2017年の1月コダテルが設立された当初から会員として、コダテルに関わり、今は部活動として武術を教えていらっしゃいます。

 

人に会いに行きたくなる「田舎の親戚の家」

川口さんがコダテルの存在を知ったのは、2016年9月。代表の浜田さんと出会ったのがきっかけだったそうです。川口さんは当時フリーランスとして、WEB構築やコーチング業の仕事をしており、フリーランス座談会に参加した際に、浜田さんと出会いました。フリーランスで活動する中で、自身の仕事や勉強をする場所が図書館等になっており、仕事ができる場所を探していたそうです。当初はフリーランスとして働く場として活用されていましたが、今のコダテルの利用方法は、部活動を含めて、会員の人との交流がメインになってきたそうです。そして武術を広めていく中で、企てしている人のサポートができたら良いなと考えられていらっしゃいます。川口さんのお話を伺い、自分のライフステージが変化するごとに、使用の用途も柔軟に変えていくことができるのが、このコダテルの一つの魅力であるだろうと感じました。川口さんご本人にも、2017年1月のコダテルができた当初から会員として長くコダテルと関わっている理由を伺ってみました。そこから3つの理由が見えてきました。

コダテルで会員さんたちと交流をしている川口さんの様子

  • 多様な人との出会いの中で、サポート関係を築くことができる

「出会える人が多種多様で面白く、素敵な人ばかりです。また、部活動で会員の方をサポートできる場があるのも良いです。」

 

ALTの先生との出会いや、八幡浜で事業を企てている人など、普段仕事をしているだけだと、出会えない人と出会えることも、川口さんにとって魅力と映っているようです。相互に刺激しあえる関係性やサポートし合う関係性を作ることができることで、自身の活動や生活が豊かになる相乗効果を生んでいることも伺うことができました。

  • 自分の子どもが親以外の大人と関わる機会を作ることができる

「我が子もコダテルが大好きで、子どもが親以外の大人と関わる機会が持てるのも、コダテルの魅力の一つだと思います。」

 

コダテルに行くと、会員の皆さんがお子様に良くしてくれるので、川口さんがコダテルに行くと言うと、お子様自ら「私も行きたい!」と一緒についてくるそうです。親以外の大人と関わる機会を作ることで子どもの社会性も高めることができるのだと感じました。

  • 「田舎の親戚の家」のような居心地が良い場所

「場所だけでは会員として利用し続けていないですね。自宅ではないけれども、セカンドハウスであり、素敵な人が多いから、人に会いに行っている感じですかね。色んな人が自由にのびのびと活動されていて心地よいから、つい足を運びたくなりますね。」

 

そんな風に川口さんは語ってくれました。コダテルでは、定期的に会員さんによる活動で、食事会や交流会などを実施してされていますが、そこに家族みんなを連れて行くことができ、子ども、家族もみなさん温かく迎えてくれるそうです。みんなが居心地よく自由に活動され、温かく迎えてくれる居心地の良さにコダテル会員として長く利用したくなる理由を見つけることができました。

自分のライフステージが変化しても、自分のやりたいことを居心地良く、自由な形で追求することができるコダテルに、皆様、足を運んでみてはいかがでしょうか。新しい出会いや、自分の志に気づくことができるかもしれません。


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