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2020.06/01

コミュニティマネージャーに聞く!有効的なコミュニティの活用方法〜コワーキングスペース「コダテル」の歩き方〜

八幡浜コワーキングスペース「コダテル」では、会員のみなさんがやりたいことを企てたり、新しいことを学んだり、仕事や勉強をするスペースとして、様々な形で利用しています。

今回は、これから会員になる方に「コダテル」のコミュニティマネージャーである渡邊雅斗さんから、ご自身でも、9年前からコミュニティ運営をされている経験も踏まえ、「コダテルをより良く活用する方法」や「人とのより良い関係性の築き方」についてお話を伺いました。すでに会員の方もコダテルをさらに活用するヒントが盛りだくさんです。

コダテルのコミュニティマネージャーとして組織運営されている渡邊さん

 

1.「コダテルの安心感」を作るコミュニティマネージャーの役割

コミュニティマネージャーの役割とは?

みなさんは、コミュニティマネージャーという仕事について知っていますか?今回インタビューをさせていただいたのは、八幡浜市向灘のコワーキングスペース「コダテル」でコミュニティマネージャーとして組織運営に携わられている渡邊雅斗さんです。

コワーキングスペースのコミュニティマネージャーは、コワーキングスペースを利用している会員さんのコミュニティ形成を促す仕事です。コワーキングスペースの利用者は、世代や、異なる業種、職種で形成されています。その様々なの人の間にコミュニティを形成するため、交流会などのイベントを企画し、運営したり、利用者の困りごとや、近況を伺い、相談相手になることで、コミュニティの管理、運営に努め、コワーキングスペースの利用を促進する大切な仕事です。

 

コミュニティマネージャーには大きく分けて、2つの役割があります。

  • コミュニティを外部に発信し、ファンを増やす役割

コワーキングスペースや自社の製品、サービスを利用してもらうために、SNSを活用したり、イベントを開き、顧客と企業が交流する場を提供することで、ファンを増やすためにコミュニティを管理する役割

  • 形成したコミュニティを育てていく役割

会員さんの話し相手になりながら、交流会やパーティーなどを定期的に企画、運営し、形成したコミュニティを育成していく役割。会員さん同士の間を取り持ったり、会員さんのやりたいことに向けてサポートするのもコミュニティマネージャーの大切な役割です。

渡邊さんは、普段はSNSを活用されながら、代表浜田さんと協力し、コダテルという場所のについての発信を実施され、ファンを増やす活動を実施されています。また、コダテルのコミュニティ形成を促すオンラインのコミュニティマネージャーとして会員同士の交流を会員限定SNSで促進されたり、定期的に交流会を開催し、オフラインでも会員さん同士のコミュニティ形成を促す、双方の役割を担っています。

 

一人一人の会員さんが安心してコダテルに通える工夫

渡邊さんにコダテルのコミュニティマネージャーとしての活動を伺う中で、コダテルのコミュニティ作りの工夫と、会員さんにとっての良さが見えてきました。

  • 友達や家族のように一緒にいて、安心感を感じる場所作り

ただの箱ではないので、横のつながりを作る場所として、人とのつながりを大切にできるコミュニティ作りを工夫しています。


渡邊さんは、コミュニティを快適に利用するためには、コミュニティに足を運んだときに、馴染みがあり、緊張をしない環境作りが重要だと考えられています。その環境が整うことで、作業効率も上がり、会員同士で雑談ができる関係性ができます。そのゆるい関係性が、後の協力関係を生むということでした。

そこで、最初は「ここは自分を受け入れてもらえる場所である。」という安心感を作るために、会員同士が交流でき、協力できる仕組み作り」に取り組まれています。

交流会では、会員さんが後から写真を楽しめるように写真を撮影するカメラマン役の渡邊さんの様子

例えば、会員限定のSNSを利用することで、オンラインの会員同士のコミュニケーション、オフラインの会員コミュニケーションの場としての、「交流会」を実施することで、横のつながりを作り、お互いに雑談できるきっかけ作りをしているそうです。会員同士で利用する時間帯も様々な中、オンライン、オフラインでのコミュニケーションの場を双方に取り入れる工夫により、会員さんにとって安心できる横のつながりが築けているのだとわかりました。

 

  • 今、そのタイミングで、その人に適切なコミュニケーション

人にはタイミングがありますし、来ても来てなくても仲間なので、その人の状況に合わせてコミュニケーションを取る工夫をしています。

1対1でのコミュニケーションを意識しており、その人を理解した上で、コミュニケーションをとることを意識しています。


渡邊さんは、ZOOMを使って、定期的に会員さんと面談を実施していらっしゃいます。面談をするときには、会員さんの今の状況に合わせてコミュニケーションをとることを大切にされています。新規会員さんとの面談は、新しい会員さんについて知ること、どんな企てを実施しようとしているかを伺うこと。既存会員さんとの面談は、今の状況をヒアリングし、雑談をすることもあれば、交流会への参加を促すなど、その時、その人に適切なコミュニケーションをとることを意識されているそうです。

会員さんとオンライン上で、定期的に、最近の近況についてのコミュニケーションをとる渡邊さんの様子

人それぞれ動き出すタイミングや、特性も違うため、その時の状況に合わせたサポートの仕組みがコダテル会員さんの安心感につながっているとわかりました。渡邊さんは、コミュニティの形成には、温かみがあるコミュニケーションが大切であると考えていらっしゃいます。

2020年は会いに行くコミュニティマネージャーを目指す!


とのことで、会員さんに直接会いに行くコミュニティマネージャーとして活動されるそうです。会員の皆様は突然現れる渡邊さんに乞うご期待です。

  • コミュニティの中で「ここに居て良い」という安心感作り

会員の中に自分がいて良いという安心感を持ってもらうことが大切なので、SNSの活用方法にも工夫をしています。


現在コダテルでは、会員さん同士で互いの企てを知ることができるSNSと、会員さん同士が相互に応援しあう交流SNSという2つのSNSを運用しています。そこでは、ご自身でも投稿を実施したり、会員さんの活動に積極的にアクションし、会員さんも参加しやすい雰囲気作りを実施しています。また、会員さんが投稿するハードルを下げるために、SNSで写真をアップするだけで良いなど参加方法を工夫されたり、会員さんの特性や、適性に合わせて依頼し、SNS活用にも会員さんを巻き込んでいます。これによりコミュニティへの貢献などを感じてもらうことで、会員さんが相互に協力しあい、安心感を感じるコミュ二ティ作りを実現されています。この工夫により、会員のみなさんは、「安心安全な場所で自分自信を表現する場(コミュニティ内)から、自身のSNSで発信し、社会と繋がる実践の場(SNSでの発信によるパブリックとのつながり)」への準備を実践できるのはないかと考えました。

オンライン上の情報共有の仕組みを活用し「写真アップフォルダ」を作成するなど活用方法を独自に工夫されています

 

2.有効的なコミュニティの活用方法 〜コダテルの歩き方〜

今回、コミュニティマネージャーの渡邊さんにコダテルに入会した後の有効的な活用方法について伺いました。まずは基礎編からのご紹介です。

「2020年、会いに行くコミュニティマネージャー渡邊さん」にコダテルの歩き方を紹介していただきます

◻️基礎編〜入ったらすぐにどんなことをすれば良い?〜

  • 交流会に参加しよう

交流会に参加することで、コダテルで活動する時に、雑談ができる知り合いも増え、普段利用もしやすくなります。また、普段は、何でもない会話ができる間柄が、いざという時に助けてくれる関係性になるかもしれません。積極的に会員さんと交流をしましょう。

  • 会員さん同士のSNSの中で積極的にアクションしよう

コダテルでは、「企てるコワーキングスペース」として、会員さん同士で、会員さんが企画した商品の試食や、サービスを利用して感想を伝えるなどのテストマーケティングを実施しています。会員さんは、相互に協力し、企てを応援し合える仲間なので、利用する時間帯が異なる場合でも、積極的にSNSを活用して交流し、協力関係を築きましょう。そうすることで、自分が何か依頼したい時に、より良い協力関係のもとで依頼することができます。

 

◻️応用編〜自身の企てを加速させるために実施できることは?〜

  • SNSで発信し、社会へ向けて自分の活動をPRしよう

会員同士でのつながりという土台ができた人は、次なるステージであるSNSで積極的に発信しましょう。発信することで、社会からの反応が得られたり、自分の実施していることに何かしらの反応が返ってくるので、そこで自分の方向性や、立ち位置などを確認することができます。

  • コダテル代表に企てについて相談しよう

「企て」を加速させたい時には、代表に積極的に相談しよう。誰とコラボレーションをしたら良いのか、どう動けば良いのかなど、実践的なアドバイスをもらうことができ、自身の企てを加速することができます。

  • 自分の「企て」をコダテルを使って実践してみよう

コダテルでは、会員さんの「企て」を、会員さん同士で実践したり、テストマーケティングを行える場が整っています。「企て」の方向性が決まったら積極的に実践の段階に進みましょう。コダテルは、「企て」という同じ目的を持ったコミュニティという仲間がいるからこそ、自分の企てを実践できたり、試すことができます。その場所があることに感謝しながら、仲間と協力し合い、応援できる関係性を築くことが、より自分の企てを加速させることにつながる利用方法だと教えていただきました。

 

3.経験から語る「人との関係性の築き方とコダテルの良さ」

9年の経験から学んだ人との関係性の築き方

岡山で「晴れ間」という民家を改築したコミュニティで会員さんと過ごす渡邊さんの様子

渡邊さんは、2019年2月からコダテルにもコミュニティマネージャーとして関わられています。その他、ご自身でも、2011年10月から岡山にて民家を改築した「晴れ間」というレンタルスペースのコミュニティ運営もされていらっしゃいます。9年間というコミュニティ運営の経験から、渡邊さんならではの、「人との繋がり方の極意や、コミュニティ作りに関しての秘訣」を伺いました。

人と深く繋がるためには、一人一人の特徴を知って、相手を大切にしていることを伝えることが大切だと思います。コミュニティは人間関係の塊なので本当に地味なんですけど、一人一人とのつながりを維持していくことが大切です。当たり前のことなんですけど、地道にコツコツと人格を磨いていくことが一番重要かと思います。

受け身すぎるのもよくない。ずっと受け取る側だと人間関係が育まれにくいので、関係性が築けた頃には、できるところから自分が与える側になっていくことで人とより良い関係性が築けます。

コミュニティ作りは、木の年輪と一緒。先に自分の軸が大切。その次に、一人、二人目の濃い関係性を作ることでコミュニティ運営はうまくいきます。


渡邊さん自身も9年間の中で、大変な時には、仲間や、会員さんに助けられた経験があるそうです。その間に人との関係性などで学ばれたことも多かったようで、今は、1対1の関係性を大切にすることを意識されているようです。

 

様々な場所に関わるから見える、コダテルの良さ

コダテルで3ヶ月に1度開催されている交流会でメンバーの方と親睦を深める渡邊さんの様子。コミュニティの温かさを感じる一枚です

渡邊さんは現在、東京のコミュニティスペースの運営についても相談にのったり、幅広く活動をされています。そんな様々なコワーキングスペースやシェアハウスに関わっている渡邊さんに「コダテル」の魅力を伺いました。

コダテルは、”企て”がキーワードなので、やりたいことを相互に助け合おうとしたり、応援し合える関係性が価値だと思います。


コダテルは「代表と会員さん」「コミュニティマネージャーやメンターと会員さん」「会員さん同士」の「企て」を応援し合える関係性があることが、独自性であるとのことです。
多くの場作りを経験してきた渡邊さんから見ても、「箱だけでない、横のフラットに応援し合える関係性」が、コダテルの魅力的なポイントであることがわかりました。渡邊さんはコダテル代表と協力しながら、横のつながりを築く仕掛けを企てていらっしゃいました。

1対1のコミュニケーションを大切にするコミュニティ形成で、応援し合える仲間作りを支援する「コダテル」に参加してみませんか。「熱い企て」と「応援し合える仲間」に出会えるかもしれません。

 

▼コワーキング「コダテル」の使い方はこちら



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地元の子どもたちや、学生、社会人、大人たちはもちろん、八幡浜に訪れる旅行者や、ビジネスマンが集うことができ、思い思いに過ごしながら、なにかを“企てる”場所をつくりました。それが、コダテルです。 学んだり、遊んだり、働いたり、八幡浜を観光したり、おもしろいことを企画したり。小さな一軒家のなかに、すべてを凝縮した、ヒミツキチのような場所です。皆さんといっしょに、このヒミツキチ、コダテルを育てていきたいと思っています。

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