「Uターンしたけれど、移住はハードルが高い」「もっと人生を豊かにしたい」と考える人に注目されているのが、多拠点生活という暮らし方です。
複数の拠点を持つ多拠点生活には、地方のプロジェクトに関わったり人間関係が広くなったりとメリットがたくさんあります。その一方で課題もあり、多拠点生活を始める前に考えるべきこともあるのです。
この記事では多拠点生活を考える人に向けて、4つのメリットと2つの課題をご紹介します。この記事を読むと、自分が多拠点生活を始めるために考えることがわかりますよ!
多拠点生活とは、文字通り多数の拠点で生活することです。具体的に言うと、都会や地方に複数の住処を持ち、自分の生活スタイルに合わせてそれぞれの拠点に移動しながら暮らすことをいいます。
多拠点生活者の多くは都会と田舎に拠点を持ちます。「仕事があるからたまに都会に通い、基本は田舎で暮らす」など、自分らしい生き方を考えた結果、多拠点生活に行きついたという人も多いものです。
最近ではサブスクリプション型の多拠点生活サービスが提供されるなど、国内でも注目を集めています。多拠点生活が注目される理由は、以下のような背景があります。
・テレワークの普及
・価値観の多様化
・地方創生や空き家活用政策
密を避けるためにテレワークが普及し、会社の近くに住むメリットが薄くなっています。「会社以外の場所で働く」という事に慣れ、別の拠点での生活を考える人も少なくありません。
ひと昔前では「安定した企業に勤めて家族を作り、家を建てて定住する」という暮らし方が良しとされましたが、今ではそうとも限りません。価値観の多様化が進み、家族の在り方や生き方に様々な価値観が生まれています。さらに地方の過疎化が進み、地方創生や空き家活用が進む中で地方に魅力を感じる人も増えているのです。
多拠点生活には、以下のメリットがあります。
・拠点をハブとしたプロジェクトに関われる
・地方と都会の両方に住処を持つことができる
・人間関係が広がる
・無駄な買い物が減る
多拠点生活では、上記のようなメリットでより人生を豊かにすることができます。それぞれ順番に解説していきます。
多拠点生活の大きなメリットは、地方を拠点としたプロジェクトに関われる点です。行政も地方創生を掲げており、今は地方から日本を活性化しようという動きがあります。多拠点生活なら、そんな地方を中心とした取り組みにも積極的に参加できるのです。
今では地方にも、多拠点生活者を受け入れるワーケーションやコワーキングスペースがあります。そしてそのような施設では「地方を元気にしたい」と考える人が多く集まっています。必然的にプロジェクトの立ち上げが活発に行われていますし、もちろん本人が発起人になることもできます。
SNSやデジタルツールが急速に発達した現代でも、「人と会える」「一緒に仕事ができる」というメリットは大きいものです。地元を拠点として地域の人たちと一緒にプロジェクトを考えている人なら、直接会える多拠点生活が大きな効果を生んでくれます。
地方へ移住すると都会の住処を失いますが、多拠点生活は地方にも都会にも住処を持ちます。家を持たずにゲストハウスなどを転々とするアドレスホッパーと違い、多拠点生活は自分の家を複数持つため「帰る場所」があるのです。
田舎暮らしやUターンを考える人でも、都会を簡単に捨てることはできません。「移住したいけれど、都会で建てた家や家族の暮らしがある」「田舎暮らしに憧れるけれど、都会で築いた生活も捨てたくない」と考える人は多いものです。
多拠点生活なら、都会を完全に捨てる必要はありません。必要に応じて都会と田舎を行き来して、双方のメリットを享受できるのです。
多拠点生活なら、都会と地方のそれぞれで人間関係も生まれます。人との出会いが増えることで、さらに豊かな人生を送れるでしょう。
これまでの人間関係とは他に、新たな拠点先のコミュニティとの繋がりを作ることができます。都会と地方、それぞれの人と交流して多様な価値観に触れることになり、結果として自分自身の生き方に影響することも少なくありません。
人間関係の広さは、人生の豊かさにもつながります。1拠点の生活では出会えなかった人と繋がりができたり、同じ志を持つ人同士で何かを企てたり、多拠点生活では「人」という財産も増えるのです。
移動が多い多拠点生活では、自分に必要なものを見極めやすくなります。その結果無駄な買い物が減り、よりシンプルな生活に近づくことができます。移動で持ち運べる荷物の量は多くないので、「買っても使わないだろうな」という気持ちが起きて何かを大量に買うという習慣が大幅に減ります。
家族構成や好みもありますが、複数の家を持つ多拠点生活者は1つの家をあまり大きくしません。収納スペースも最小限なので、服や靴、カバンの数も抑える傾向にあります。何シーズンも着ない服は処分する決心がつきやすく、物を多く持たない生活スタイルになるのです。
無駄な買い物が減ると節約にもなり、より豊かな暮らしへとつながるでしょう。
メリットの多い多拠点生活ですが、拠点が複数あるからこその課題もあります。多拠点生活では、以下のような課題と向き合わなくてはいけません。
・テレワークが可能な職場であることが前提
・住居費が高くついてしまう
それぞれ順番に解説します。
多拠点生活を送る条件の1つに、「テレワーク」があります。もし通勤が必要な会社員が多拠点生活を送ると、平日は会社近くの都心で暮らし、土日は別拠点の地方に移動することになります。
つまり金曜の夜に地方に出発し、日曜の夜には地方からまた都会に移動しなくてはいけません。これを毎週繰り返すとなれば、どうしても移動疲れが溜まってしまいます。また移動が多いとその分交通費もかさむため、無駄な出費が増えてしまうのです。
通勤が必要な会社員でも、月に数日程度なら大きな負担にはなりません。しかし多拠点生活で快適に暮らすためには、基本のワークスタイルはテレワークであることが望ましいでしょう。
多拠点生活では複数の家を用意しますので、定住よりも住居費がかかります。もちろん地方の物件は、都心よりも賃貸料金がかなり安いです。しかし、契約にかかる初期費用や契約更新手数料、さらにはガス代・水道代・通信費などを含めるとある程度費用はかかります。
また、多拠点に家を持つと冷蔵庫やエアコン、ベッドや椅子なども拠点分購入しなくてはいけません。当然ですが拠点が増えるほど購入する家具も必要なので、この点も考える必要があります。
しかし最近では自分の家を人に貸し出すサービスもあります。別の拠点で生活している間、使わない家は賃貸に出して家賃収入にするという仕組みを作ると、住居費が出費から収入に変わります。また、行政の空き家利活用プログラムを利用して無料で住める場所も増えています。
上記のようなサービスを活用すれば、多拠点で必要な住居を賢く準備することも可能です。
コダテルでは、多拠点生活を送る人に向けたプランを新しくスタートします。基本料金以外にチャットサービスやコダテルスタッフのサポートを受けられる「くわだてサポート」、宿泊や24時間利用といった「オプション」を組み合わせることで、一人一人の「やりたい!」をより実現できます。
多拠点生活プランなら、東京など遠方からオンラインでコダテル会員と交流しながら何かを企て、必要に応じて現地(コダテル)で合流するといったことができます。宿泊オプションを使い、数日滞在して仲間と交流することも簡単です。
それぞれ住みたい場所で暮らしながら、コダテルを1つの拠点として愛媛の土地や地域の人と関わる人が増えるように、そしてそれぞれの企てを応援しあえるようにコダテルがサポートしていきたいと思っています。
「多拠点生活をしていて、自分の企てをサポートしてほしい」「愛媛も拠点の1つとして人と交流したい」と思っている方は、ぜひコダテルまでお問合せください。
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