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2019.12/12

持続可能な社会を目指して!地元産品を使った農商福連携の商品開発に取り組む

前回に引き続き、八幡浜コワーキングスペース「コダテル」を活用する会員の皆様の活動をコラムとして連載していきます。会員さんは、「コダテル」で自分でやりたいことを企てたり、新しいことを学んだり、仕事をするスペースとして様々な利用方法をされています。そんな会員さんの日々の活動や、企てについて連載でご紹介していきます。何か新しいことを始めたい人や、自分の生活に「非日常」の時間と空間が欲しい人、仲間が欲しい人など、何かヒントが見つかるかもしれません。

それでは連載、第二回目の始まりです。第二回目は、八幡浜市内の会社に勤めている吉見友孝さんです。

 

1.八幡浜から誰もが暮らしやすい場所を目指す

17のゴールがあり、「保険」という分野では、「あらゆる年齢のすべての人々の 健康的な生活を確保し、福祉を促進する。」という目標が掲げられている。

持続的な社会に向けた世の中の取り組み

世の中では、持続可能な世界を築くために、世界の指標として、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)が掲げられています。これは2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。
引用先(外務省):https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

 

例えば、17のゴールについては、「貧困」というゴールがあり、「あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる」という目標が掲げられています。その他にも「保険」というゴールでは「あらゆる年齢のすべての人々の 健康的な生活を確保し、福祉を促進する。」という目標が掲げられています。

 

吉見さんの設計された農業・商業・福祉連携の取り組み

そんな中で、八幡浜においても、誰もが暮らしやすい場所を創ろうと取り組まれている方がいらっしゃいます。それが、「浜っ子作業所」の施設長である吉見友孝さんです。
「浜っ子作業所」は、身体や、知的の障害を持つ方の就労継続支援をしているNPO団体です。「浜っ子作業所」は10年前から市からの資金面のサポートで成り立っていました。しかし、市からのサポートだけでは、従業員の給与が思うようにまかなうことができず、従業員の継続的な雇用を守ることができないという事情がありました。
そこで、平成30年の4月から、就労継続支援B型という就労が難しい方を受け入れる施設として方向を転換し、国からの資金の支援を受けることで、持続的な雇用を確保するような仕組みに生まれ変わることができました。その転換期に吉見さんは「浜っ子作業所」に関わりを持ち、組織の運営をされてきました。

 

2.農業・商業・福祉連携で実現できる新たな商品

吉見さんが助成金を受け、農・福・商連携で開発した「みかんのジャグチ

 

吉見さんが福祉に興味を持ったきっかけ

吉見さんが、障がい者支援に取り組むことになったきっかけは、自身の息子三男がダウン症だったことから。当時自営されていた製材所を辞め介護福祉士の資格を取得し、市内の介護老人保健施設で働き始めました。そこから、縁があり、「浜っ子作業所」の施設長となります。
吉見さんは、平成30年4月から持続的な雇用を確保しようと、「浜っ子作業所」で働く障害者の賃金向上に向けた仕組み作りを試みました。
現在、障がい者の賃金は、愛媛県平均で月1万6000円~1万8000円です。今は親の援助を受けている障がい者の方が、もし高齢になった際にもらえる障害者年金は、知的重度障害で約8万円、軽度であれば約6万円というのが実情です。

自分自身で自立した生活をしていくためには、障がい者の賃金向上できる仕組み作りが必要。

 

そう吉見さんは話してくれました。

 

コダテルとの出会い

障がい者の賃金向上に向けて、検討を進めようとしました。しかし、国からの助成金はあくまで、「浜っ子作業所」の施設の運営費全般とや働く従業員の給与を支払うために使われ、障がい者の賃金向上に向けた事業創出には使用することはできませんでした。吉見さんは、地元の特産品である「みかん」を使って、障がい者と何かを作れないかということを考えていました。しかし、デザインのお金やパッケージもかかってくることで一歩を踏み出すことができなかったのです。

そんな中で、愛媛県内において自立モデル事業補助金の助成金の公募があることを知ります。この助成金を受けるためには、事業モデルを説明する資料を作成し、自分自身でプレゼンテーションをする必要がありました。企てを支援する「コダテル」の存在を知っていた吉見さんは、一度足を運んだ後に、会員となり、まずは「パワーポイントで事業計画を作成すること」から事業化に向けて一歩を踏み出しました。

そして、この八幡浜という地域ならではの「みかん」という特産品を活かし、農家、食品加工会社、「浜っ子作業所」が連携することで、「農業、商業、福祉」の3つが連携する事業モデルを考えられました。この独自の事業モデルは好評を得て、8つの応募の中から、3つの案件の1つとして選ばれました。

 

3.商品からブランド創りまで、この場所だから実現できた理由

「みかんのジャグチ」を開発された後にも、吉見さんはドライフルーツや、ジャムなど新商品の数々を開発している

 

吉見さんのコダテルでの活動

平成30年6月に無事、助成金を獲得された吉見さんは、商品化に向けて、大きな一歩を踏み出されます。吉見さんは温めてきた事業、地元特産品を使ったゼリーの開発に向けて、パッケージデザインや商品のネーミングを、コダテルで企画していきました。そして、吉見さんは「みかんのジャグチ」という商品を完成させることができました。

「コダテルに通うようになってから、より前進できるようになったり、事業計画を作成することで自分の中での大義や軸が明確になっていったんです。」

 

そんなことを笑顔で話してくれる吉見さんから話を伺う中、コダテルだからこそ事業化が実現できた理由がわかってきました。

  • 事業化に向けての知見があるメンターの存在
    今回吉見さんは、助成金を受けられていますが、その助成金についても、メンターから助言をもらってことで応募することができました。また、メンター自身も実家の農産物を使用して商品開発をされていることで、安心感を持ったということも大きかったとのことです。

  • 事業化について多彩なサポートが受けられる環境
    コダテルでは、動画の編集に詳しいメンターや、デザインに詳しいメンター、助成金や事業化に詳しいメンターなど、多彩なメンターが揃っています。「WEBサイトや動画なども、メンターの方に協力してもらって作成したんです。」そのように生き生きと話してくれた吉見さん。一人で成し遂げられないことも、周囲の多彩な意見をうまく取り入れながら、商品を開発されたことがわかりました。

  • 会員の方との相互助け合いの関係性
    吉見さんは「みかんのジャグチ」を開発されるにあたり、「浜っ子作業所」のメンバーはもちろんのこと、コダテルのメンターや、コダテルの会員にも意見を伺いながら商品開発を進めました。吉見さんはコダテルについて、「若い子と交流をすることができる場所であり、刺激をもらうことができる。」と話されています。会員の方との相互助け合いの関係性がうまく機能しているコミュニティ、そこで新たな知見を年齢問わずに柔軟に取り入れられる吉見さんの柔軟さが、みかんのジャグチの開発を成功に導いた秘訣だろうと感じました。
 

吉見さんは、現在「みかんのジャグチ」の商品を4種類まで拡大させ、ドライフルーツやジャムなど、事業の多角的展開に取り組まれています。また、農産物の生産工程管理に関する国際規格「グローバルGAP」を取得した川之石高校と協力し、「ジュエル」という新商品を作るなど、農業、商業、福祉の連携の枠を越え、教育機関との連携に取り組み始められています。これらの含め、より事業の成長を高めていくために、2020年1月には、企業組合を作り、取り組まれようとされています。

吉見さんの事業において、なにより素晴らしいと感じるのは、「浜っ子作業所」に所属する障がい者の方の賃金向上として取り組まれた事業。それが、巡り巡って、教育機関との連携や、商品の約8%を西日本豪雨で被災者支援にあてるなど、世のため、人のための事業として、持続的な仕組み作りに取り組まれようとしている点だと考えます。

何かを成し遂げていくためには、自分の大義が必要。自分の場合は、三男が生まれてから、”共に生きる”という言葉が軸になっている。その大義が自分だけの困りごとだけでなく、周りの困りごとであれば、みんなが助けてくれる。まずは、動き行動すること。失敗しても失敗を改善していけば失敗にならない。だから動いた方が良い。

 

吉見さんからそんな熱く、力強いお言葉をいただき、胸が熱くなりました。

自分で何か企てたい。自分の軸が明確でない。そんなことでお悩みの方へ。こんな情熱を持った人が集まる、コワーキングスペース「コダテル」に皆さんも是非、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
一歩踏み出すと、新しい世界と、新しい自分を発見することができるかもしれません。


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